がん治療のすすめ

   

がん治療をしているお見舞いでの配慮

今や2人に1人ががんを患う時代となり、いつ誰ががんの治療を始めなければならないかもしれません。それほど身近な友人や親戚や知り合いでがんの闘病をしている方が多いわけですので、お見舞いへ行かなければならないこともあるでしょう。通常でも、入院中の方を見舞う場合には配慮が必要ですが、過酷ながんの治療をされている場合には、いっそう気配りが必要だということを心得ておきましょう。

まず、患者を見舞う時には時間帯を相談して出向くようにしましょう。病院側で見舞いが可能な時間を把握することは、いうまでもありません。治療や検査・リハビリなどの時間帯に訪れるのは、避けましょう。特に、がん治療を継続している間には、想像し得ない過酷な状況に患者さんは置かれていることを考慮しなければなりません。親しい間だからであっても、相手の心身の状態を配慮することをまず最優先に考えましょう。また、検査を引き続き受けなければならない状況というのは、結果も心配になりますし検査によって心身の消耗が激しいということも考えられます。出向く時間帯を可能であれば相談するようにすると良いでしょう。

また、お見舞いの滞在時間にも注意をしなければなりません。特に、親戚など複数の見舞は注意が必要です。複数人が病室にいると、患者さんと1対1の話ができづらくなってしまいます。患者さんと穏やかに話をするためには、できるだけ他の人同士で雑談をしないようにする配慮をして下さい。がん治療では、頭痛・腹痛・食欲不振・痛み・苦しさなど様々な症状が出てきます。そのような中で賑やかに感じさせるような雑談をしてしまうのは、失礼にあたるでしょう。これではせっかくのお見舞いが本末転倒となってしまいます。できるだけ静かな環境で、ゆったりとした気持ちで話すように心がけましょう。

そして、治療内容について患者さんからの情報がない場合には、突き詰めて聞くのは避けるようにしてください。患者さんは、親しい間柄であってもあまり心配をかけたくないとか、詮索されたくないといった心理状況になってしまうことも珍しくありません。もしも、患者さんの方から現在の治療に内容を伝えてくれるのであれば、真摯に耳を傾けるようにしましょう。一般的ながん治療の情報を身勝手に伝えるのは、タブーです。一生懸命に闘病している患者さんにとっては、何とかして克服したいと考えている真っ最中だからです。がん治療においていつもの状況とは置かれている心理状況が異なるということもよくある話です。

最後に、お見舞いに持参するものでは、普通に御包みとしてお金を渡すこともあります。けれども、がんの場合、再入院を繰り返すこともあるため、度々、お金をもらうことで患者さんが心苦しさを感じることもあり得ます。杓子定規にお金を包むだけがお見舞いではありません。患者さんが過酷な入院生活の中で希望しているものを聞いても良いでしょう。患者さんの趣味や嗜好を知っている場合なら、それに合わせたものを選んでも構いません。よく選ばれるのが、お花ですが治療環境次第では、断られるケースも考えられるので事前に家族にでも問い合わせできる状況であれば問い合わせをしておくことをおすすめします。足を運んでくれるお見舞いの気持ちが何より嬉しいのですが、患者さんにとって余計な負担や手間をかけてしまうものを避ける心遣いを忘れないようにしましょう。

患者さんは、親戚や友人・知り合いが足を運んでくれることを負担と感じることがないように、時間は短めで時間帯を選ぶようにしてください。自分を思ってくれる気持ちが確かに伝わることを考えて、闘病中の患者さんには心配をかけなくて済むような心からの配慮を整えて足を運ぶことを最優先にして欲しいものです。

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